2011年3月11日(金) 午後2時46分
事務所が大きく揺れた。
いつものように「揺れてるね」ってな感じでやり過ごす・・・が、次第にそんな雰囲気ではなくなった。
窓とドアを開けて、廊下に出ると他のテナントの人達も同じように慌てて出てきた。
「すごい揺れですね」
「ええすごいですね」
少し笑いながら、会話した。
こんなとき、何をするべきなのか。
もっと揺れていたらどうなっていただろうか?
ビルが崩れたら?
もっと過剰に反応しなければならなかったのか。
今になってまったく危機管理ができていない自分を思い返す。
津波に飲み込まれた人達も、「まあ平気だろう」という気持ちだったに違いない。
まさか自分が巻き込まれるとは思わないだろう。
ツイッターでは「こんなときはこうすべき」などといったウンチクが
続々つぶやかれていて気持ち悪い。
本当に必要な情報はそんな情報なのか?
そもそも被災者ではない人達しか見てないんじゃないか?
スーパーへ普通に買い物に行ったらレジまで到達するのに40分掛かった。
ガソリンスタンドが長蛇の列で、今では底をついて店じまいしていた。
帰り道マクドナルドが暗くなっていた。
隣にあるセブンイレブンも暗くなっていた。
ここも店じまいなのか!?なんてこった!
ん?中には人がいる。
節電だった。看板を消していたのだ。
ちょっとした工夫で役にたつこともあるだろう。我々も少しでも役に立つことをしなくては。