翌日もクロは元気がなく寝てばかり。
ご飯はお昼になってようやくウェットタイプのものを食べたようだ。
しかし心配なので、やっぱりかかりつけの「あむーる動物病院」へ長女と一緒に連れて行った。
着いてすぐに触診をすると、先生はすぐに「あれ?後ろ右足の関節がおかしい。脱臼?」との判断をして
再度骨盤中心のレントゲンをすることに。
しばらく待ちレントゲンの結果、原因が判明した。
骨盤骨折(右側腸骨部分)
上記イラスト赤丸部分が折れて内側に向いている状況。
このせいで腰を上げられないというわけだ。
血液検査の結果も照らし合わし、もし交通事故で内臓(特に肝臓)がやられているとガンマなんとかの数値が上がるが、値は正常値なので多分高いところから転落したりして折ってしまったのだろうという見解になった。
更にわかったことが、膀胱の中に尿がパンパンに溜まっていることと、腸にもウンチがたんまり詰まっていること。
骨を折って痛みと麻痺でオシッコとウンチが出せない状況になっているんだろうということなんだが、このまま放っておいたら確実に腎臓をやられていたらしい。
一度もそそうをしたことがない綺麗好きなクロちゃん。
そんなクロちゃんがオシッコを膀胱がカチカチになっても出せない状態で我慢していたと思うと涙が出てくる。
それに、ほとんど前足しか動かせない状態でほふく前進のように家まで必死に戻ってきたことも考えると、もうダメ、終了・・・涙が止まらない。
そんな目を潤ませている私をよそに、院長先生は尿道カテーテルを用意し溜まった尿を出す作業に取りかかっている。
獣医師のかたがクロの体を保定し、挿入した途端・・・・
「み゛ぎゃああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
病院内に響き渡るクロの叫び声!
カラオケでウルフルズのバンザイを唄う人よりも大きいであろうクロの声。
そこにいた全員がビクッてなった。
まあ出るわ出るわ、カテーテル先に注射ポンプを付けて、取っては出し取っては出しを何度繰り返したかわからない。
尿は犬用のトイレシート上に出して吸収させている。
辛かったろうに・・・と思い更に涙。既に叫び声を聞いた段階で、娘も泣いている。
上の写真はオシッコを全て出し終わった状態。
そして治療の方法だが、手術をして折れた部分をプレートで固定する方式をとる。
手術日は10月31日金曜日と決定した。
それまでクロちゃんはあむーるに入院することになりました。